既設RC造煙突の耐久・耐震診断
(一財)日本建築防災協会 耐震改修支援センター
東洋テクノ㈱ 建築本部
東洋テクノ㈱ 建築本部
診断の目的
既存RC造煙突の耐久性及び耐震性の程度を知ることによって、今後の維持管理の方法を決定する資料とします。
- a. 定期診断(現在、どの程度老朽化しているか)
- b. 老朽化が進んでいるので、緊急に調査したい。
- c. 震災を受けた。
- d. その他の災害を受けた。
調査に必要な資料
- a. 設計図書(構造計算書及び設計図)
- b. 排ガス条件(使用燃料・排ガス量・排ガス成分・排ガス温度)
- c. 環境条件、煙突用途、築年数
- d. 過去の調査と補修記録
耐震調査
ひび割れの発生状況
ライニング材の損傷程度
シュミットハンマーによる非破壊試験
コンクリートコアの抜き取り
コンクリートコアの中性化試験
コンクリートコアの直接破壊(圧縮強度)試験
- a. ひび割れの発生状況
- b. コンクリートの圧縮強度
- c. 鉄筋のかぶり厚さと発錆状況
- d. 中性化深さ
- e. ライニング材の損傷程度
- f. 仕上げ材の剥離
耐震診断
診断方法の基本的な考え方は、建設当時の関連法規及び設計規準で設計された既存の煙突を現在の動的設計法の考え方に基づいて再検討します。
旧指針
- a. 必要曲げ耐力の算定
- b. 保有曲げ耐力の算定
- c. 第2次診断結果の判定
新指針
(注意)対象とする煙突の高さと制約がある
- a. 構造耐震指標の算定(Is)
- b. 構造耐震判定指標の算定(Iso)
- c. 耐震性を確保するには、Is≧Isoを目標とする。