オールケーシング式拡底杭工法によって築造される場所打ちコンクリート杭工法
E・Rock工法とは
E・Rock 工法は( 一財) 日本建築センターから評定を受けた,オールケーシング式拡底杭工法です。岩盤および一般土質で拡底杭を築造可能で,従来のオールケーシング式場所打ちコンクリート杭と比べ,より大きな支持力を得ることが可能です。
施工順序
コンクリートの設計基準強度の範囲(Fc:設計基準強度(N/mm2))
コンクリートの種類 | 設計基準強度の範囲 |
---|---|
JIS A 5308に規定されるレディーミクストコンクリート (呼び強度45以下を対象とする) | 24 ≦Fc≦ 45 かつ Fc≦45-mSnとする。 ここでの構造体強度補正値(mSn)は、表-3.5(a)に示す昭和56年建設省告示第1102号第1の規定に適合するmSnの値又は表-3.5(b)に示す評定を行った28S91の値とする。 |
使用するセメント種類が普通ポルトランドセメント,高炉セメントB種の場合,コンクリート構造体強度補正値(28S91)昭和56年建設省告示第1102号第1 のただし書きの規定に基づく値として、0N/mm2とすることができる。
適用外条件- ①コンクリートの養生期間中(28日)の平均気温が10℃未満となる時期に施工する場合。
- ②くい頭部が施工地盤面下2.0m未満となる場合(このくい体の全長のコンクリートについて適用しない)。
- ③コンクリートの管理材齢が28日でない場合。
適用外条件の場合のコンクリート構造体強度補正値(28S91)は昭和56年建設省告示第1102号第1 または同項ただし書きの規定に基づく値とする。
E・Rock工法適用範囲
拡底ビットの形式 | 軸部径 mm | 拡底径 mm | 傾斜角(θ) deg |
1835 | 1,800~3,000 | 1,800~3,500 | 20°以下 |
ただし,ⅰ.立上がり部は500mm以上とする。
ⅱ.拡底部の有効径は(拡底径-100)mmとする。
ただし,拡底しない場合は有効径=軸部径とする。
ⅲ.拡底しない場合の軸部径は1,000~3,000mmとする。
Photo
E・Rockビット(1835型)
掘起し杭
- 軸部Φ1.8m/拡底部Φ3.5m
- 施工地盤:砂岩、頁岩